フランスで感染者また急増 「間違った方向に」進んでいると首相

フランスで11日、過去24時間に確認された新型コロナウイルスの感染者が、前日から倍増した。ジャン・カステックス首相は、同国がここ2週間、「間違った方向に」向かっていると警告した。

保健省は11日、新型ウイルスの感染症COVID-19の新規感染者が、過去24時間で1397人に上ったと発表した。死者は14人だった。

こうした状況を受け、今月末に解除される予定だった5000人以上の集会禁止は、10月末まで延長された。

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カステックス首相は記者会見で、公共の場所でのマスク着用義務を延長するよう、各自治体に求めた。

「注視している疫学的状況が悪化している。3週間前には1000人だった1日あたりの新規感染者が2000人になっている」

「毎日25近くのクラスター(小規模な感染集団)が見つかっている。3週間前は5つだった」

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計では、COVID-19による同国の死者は3万人を超えており、世界で7番目に多い。

制限緩和が進められたが

フランスではマスク着用が、公共交通機関や商店、政府庁舎などの建物内で義務化されている。

自治体はマスク着用を義務にすることが可能で、屋外での着用を求めているケースもある。パリは人気観光地やセーヌ川の川岸で義務化している。

フランスは3~4月に感染者が急増。全国的なロックダウン(都市封鎖)が実施された。

5~6月になると制限を緩和。夏休みシーズンに合わせ、外国人観光客らが入国できるようにした。

今月末にはコンサートやスポーツ大会など5000人以上のイベントも解禁される予定だった。

このままでは「高度のリスク」

南部山岳地帯で人口密度が低いロゼール県では先週末、違法のダンスイベントが開かれ、1万人以上が参加した。

カステックス首相は、国民が責任ある行動を取らない限り、フランスでは「コントロール困難な伝染が再発してしまうリスクが、きわめて高くなる」と述べた。

保健省は10日、過去1週間で新規感染者が1万800人確認されたと発表した。

また、感染拡大は若者の間で、あるいはパリやマルセイユなどの都市で、顕著になっているという。

欧州のその他の地域では

スペインの専門家は、同国の感染率が欧州で最悪となり、再び「危機的状況」に陥ったとしている。AFP通信は、過去7日間の1日あたりの平均感染者数が4923人に上ったと伝えた。保健省は国内にクラスターが500ほど存在するとしている。スペインは3~4月に感染が大流行し、これまでに2万8000人以上が死亡している。

ロシアは11日、新型ウイルスのワクチンを開発したと発表した。ウラジミール・プーチン大統領は、すでに彼の娘が接種したと述べた。世界保健機関(WHO)は評価できるだけの情報が得られてないとし、生産の前にさらなる臨床試験が必要だとした。

イギリスは11日、新規感染者が1148人確認されたとした。1日あたりの感染者数としては7月21日以降で最多。

ギリシャは観光地のレストランとバーを対象に、午前0~7時の営業を禁止した。

ラトヴィアの首相はヨーロッパの「安全な」国でも、感染者の増加がみられるため、渡航しないよう国民に強く求めた。