【米大統領選2020】 バイデン氏、副大統領候補に女性を約束 米民主党討論会

米大統領選の民主党候補選びの討論会が15日開かれ、バーニー・サンダース上院議員とジョー・バイデン前副大統領が一騎打ちを繰り広げた。11月の本選を共に戦う副大統領候補について、バイデン氏は女性を指名する考えを示した。

アメリカでも新型コロナウイルスの感染が拡大しており、この日の討論会は直前に、会場をアリゾナ州フィーニックスから首都ワシントンのスタジオに変更。観衆を入れずに開催された。

最初の民主党討論会から9カ月がたち、候補者はサンダース氏とバイデン氏の2人に絞られている。

この日の討論会でバイデン氏は、自身が民主党候補の指名を獲得した場合、大統領選の本選で共和党のドナルド・トランプ大統領と戦う際の副大統領候補に、女性を指名すると約束した。

一方のサンダース氏も、司会者に「あなたはどうですか」と女性の副大統領候補の可能性を問われると、「かなりその方向だ」と答えた。女性というだけでなく、進歩派の女性を選ぶ意向を示したが、確約まではしなかった。

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新型ウイルスめぐり論戦

討論会の大部分で、新型ウイルス対策が争点となった。

バイデン氏は検査の拡充を主張。全ての州でドライブスルー方式の検査を10カ所以上で実施すべきだとした。

サンダース氏も賛同し、病院に十分な医療器具と人員が供給される必要があると強調した。また、政府は新型ウイルスの危機で仕事を失った国民の賃金を「守る」べきだと訴えた。

両者の基本的な違いは、討論が進むにつれ明らかになった。

バイデン氏は新型ウイルス対策について、検査と治療にかかる全費用を連邦政府が負担すべきと述べた。

一方、サンダース氏は、現在の世界的流行(パンデミック)について、利潤追求の民間企業向けに整備された、米保健システム全体の「驚くべきぜい弱さと機能不全」を反映したものだと主張。そのうえで、新型ウイルスによる感染症(COVID-19)だけでなく、全ての病気に対する費用を政府が負担すべきだと訴えた。

サンダース氏は、「感染の流行がない良い年でも、6万人近くが必要なときに医者に診てもらえず亡くなっている」、「今回の危機は、その状況を悪化させているに過ぎないのは明白だ」と述べた。

これに対しバイデン氏は、政府による医療保険制度は解決策ではないと反論。イタリアはサンダース氏が主張するような政府の医療保険制度があるが、新型ウイルスで大きな打撃を受けているとした。

医療保険をめぐっては、バイデン氏は民間のものと競合する公的保険を整備すべきだと主張。サンダース氏は民間の保険について、全て政府が引き受けるべきだと訴えている。

新型ウイルスで長引く可能性も

民主党の候補者選びでは、17日にフロリダ、オハイオ、イリノイ、アリゾナの各州で予備選がある。各地の世論調査では、バイデン氏の大勝が予想されている。

全国的な世論調査でも、バイデン氏がサンダース氏を大きくリードしており、候補者選びは終わりに近づいているとも取れる。

ただ、新型ウイルスの影響で、今月下旬に予定されていたジョージア、ルイジアナ両州の予備選は延期が決まっている。今後、他の州でも延期となれば、実質的に終わりを迎えつつある候補者選びが長引くかもしれない。