マクロン仏大統領の側近、デモ市民に暴行疑い 大統領府への批判高まる

Mr Macron and Mr Benalla (L) pictured together

画像提供, Reuters

画像説明, マクロン大統領を警護するベナラ容疑者(左)

エマニュエル・マクロン仏大統領の側近が、5月1日(メーデー)デモ参加者に暴力を加えていた疑いで訴追された。暴力行為はソーシャルメディアに投稿された動画で明らかになった。

アレクサンドル・ベナラ容疑者(26)はマクロン大統領のボディーガードを務めていたが、行動が明らかになった後、20日に解雇された。

世論の批判を受けて、マクロン大統領は22日、閣僚を数人集めて対応を協議した。

ベナラ容疑者は集団暴行に加担したほか、警官バッジをつけるなどして警官になりすました疑いなど、3つの容疑に問われている。

政府関係者は、マクロン大統領はこの事件を「受け入れられない」と考えており、「無罪にはならない」と約束したと話した。

この事件をめぐっては警察官3人も訴追された。この3人はベナラ氏の無実を証明しようと監視カメラの映像を漏えいした疑いが持たれている。

マクロン氏率いる政党「共和国前進」の職員バンソン・クラス氏も、問題の動画に映っていたため取調べを受けている。

動画では、数人の警官が暴行を制止せず眺めている姿が映っていたため、世論の怒りが拡大している。

大統領府は、事件についてしばらく承知しながら、問題をもみ消そうとしたと批判されている。ベナラ容疑者の処分が遅れたことも、問題視されている。

消息筋によると、大統領府は今回のような事態の再発を防ぐため、大統領官房の人事刷新を検討している。

事件の経緯

動画は5月にソーシャルメディアに投稿されたが、現地紙ル・モンドが加害者がベナラ容疑者だと明らかにしたことから政治スキャンダルに発展した。

マクロン氏のボディガードだったベナラ容疑者は昨年の仏大統領選の後、大統領首席補佐官の側近として採用された。仏報道によると、パリの高級住宅地のマンションと、運転手つき公用車を支給されていた。さらに、国会議事堂には最高レベルの出入り権限を与えられていた。

Mr Macron and Mr Benalla (L) pictured together in July

画像提供, Reuters

事件から数日後、ベナラ容疑者は2週間の停職処分を受けていたが、検察への報告はなかった。

BBCパリ特派員のヒュー・スコフィールド記者は、大統領府はベナラ容疑者の行動について知っていた可能性があると語った。

メーデーに何があった?

事件はパリの人気スポット、カルチエ・ラタンで起きた。この日は100人ほどが抗議のために集まっていた。

ツイッターに動画を投稿したタハ・ボアフスさんは、「警告、警察の暴力。警察が広場に集まった人々に暴力を振るって、ガスをまいている! 拡散してみんなが見るべき」と書いた。

動画では衝突が始まった時、警察のヘルメットを被りながら制服を着ていない男が機動隊側に入って、参加しているのが確認できる。

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Presentational white space

男は女性の首をつかんで道を引きずり、カメラの視界から消えた。

ほどなく男は現場に戻り、別の抗議者を捕まえて警察から少し離れた場所へ連れて行った。抗議者はその後、道路に放置された。

動画にはヘルメットを被った男が若い抗議者の首をつかみ、頭を殴ったり、抗議者が地面に倒れた後には腹部を踏みつけたりしているような様子が映っていた。