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北朝鮮・金委員長側近、訪米へ=報道
北朝鮮首脳部の一員、金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が米国に向かっているとみられることが29日、明らかになった。
金英哲氏は金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の最側近の一人で、ドナルド・トランプ米大統領と金委員長の首脳会談開催に向けた動きが加速するなかでの訪米となる。
韓国の聯合ニュースによると、金副委員長は北京を経由し30日に米国に到着する見通し。2000年以降に米国を訪問した北朝鮮高官の中では最も高位となる。米朝首脳会談に向けた準備の一環の可能性がある。
今月24日にトランプ大統領が来月12日にシンガポールで予定されていた米朝首脳会談を中止すると表明して以来、会談の開催見通しには不透明感が出ていた。
しかし、それ以降は米朝双方が予定通りの開催に向け、努力を続けてきた。実現すれば、現職の米大統領と北朝鮮の指導者の史上初の首脳会談となる。
聯合ニュースは外交筋の話として、金副委員長が北京で中国政府との協議を終えた後、ニューヨークに30日に到着する予定だと報じた。
金副委員長が米朝交渉に関与しているとみられることは、首脳会談を確実に実施したいという北朝鮮の考えを裏付けることになり、注目すべき動きと言える。
北朝鮮の諜報機関を統括していたこともある金副委員長は、南北緊張緩和を呼びかける北朝鮮による年初以来の取り組みにかかわってきた。
金副委員長は、金委員長のそばにいる様子が頻繁に報じられ、中国や韓国との首脳会談の席にも同席。またマイク・ポンペオ米国務長官が平壌を訪問した際にも、同長官と会っている。
金英哲とはどんな人物なのか
現在72歳の金副委員長は、過去に南北間の交渉を担当しており、韓国ではさまざまな反応を呼び起こす存在だ。
軍の情報機関を率いていた際には、2010年に韓国海軍の将兵46人が犠牲になった哨戒艦「天安」の沈没事件を含む、一連の韓国への攻撃に関与したとみられている。
米国はこれを受け、2010年と2015年に金副委員長を対象にした制裁措置を導入している。
金副委員長は2016年に「高圧的な態度」を理由に処罰されたとされるが、軍や党で重要な地位を占め続け、今年2月に韓国・平昌で開かれた冬季五輪の閉会式では、北朝鮮代表団を率いた。