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フランスの新首相にルコルニュ国防相を指名 マクロン大統領の盟友
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は9日、信任投票の否決によって前日に辞任したフランソワ・バイル首相の後任に、側近のセバスチャン・ルコルニュ氏(39)を指名した。
ルコルニュ氏は、後任候補の1人と目されていた。マクロン大統領の就任以来7人目、大統領2期目では5人目の首相となる。
過去3年間は国防相として、ロシアによるウクライナでの戦争への対応に当たってきた。
エリゼ宮(大統領府)は声明で、ルコルニュ氏は次年度予算案の成立のため、各党との協議を任されるとした。
ルコルニュ氏はソーシャルメディアに、大統領から「明確な方向性を持った政府を構築すること、すなわち独立と強さを守り、フランス国民に奉仕し、私たちの国の統一のための政治的・制度的安定(を確保すること)」を託されたと書いた。
目下の課題は、膨れ上がる公的債務への対処だ。その額は今年、3兆3000億ユーロ(約570兆円)に達しており、国内総生産(GDP)比で114%にまでなっている。
緊急に対応が必要なこととしては、「すべてを阻止しよう(Bloquons Tout)」と名乗る草の根運動が10日に広範な反政府デモを計画していることがある。当局は8万人の警官の投入を計画している。
さらに12日には、格付け会社フィッチ・レーティングスがフランスの債務を再評価する。格付けがAA-(マイナス)から引き下げになれば、借入コストが上昇する可能性がある。
左派と極右は非難
ルコルニュ氏の起用をめぐっては、バイル氏率いる中道政党「民主運動」のマルク・フェノー氏ら、中道の政治家らが歓迎を表明した。同氏は、「国の安定と復興、特に予算のため」あらゆる政治勢力が妥協点を見いだすべきだと呼びかけた。
一方、左派および極右の勢力からは非難の声が上がった。急進左派「不屈のフランス(LFI)」のジャン=リュック・メランション氏は、何も変わっておらず、いよいよマクロン氏が大統領から退く時が来たと不満を述べた。
極右のマリーヌ・ル・ペン氏は、マクロン氏が「自分に忠実な少数者らと一緒に、穴からマクロニズムの最後の一撃を試みている」とした。
フランスでは、昨年6月の欧州議会選でル・ペン氏率いる「国民連合」が躍進したことなどを受け、マクロン氏が議会を解散し、総選挙が実施された。以来、議会の空転状態が続いている。フランス政界には大まかに、左派、極右、中道の三つのブロックがある。
今回、バイル氏が辞任に追い込まれたのは、少数派政権のトップとして、世論や野党の支持を得られていない予算案を押し通そうとしたためだった。バイル氏は9日、大統領に辞表を提出した。