米宇宙飛行士、約9カ月ぶりに地球に帰還 宇宙船不具合でISSに長期滞在
昨年6月に国際宇宙ステーション(ISS)に到着後、宇宙船の不具合により、地球への帰還が約9カ月遅れていた米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人らを乗せた宇宙船が18日午後、米フロリダ州沖に着水した。
宇宙飛行士のサニ・ウィリアムズ氏とブッチ・ウィルモア氏は昨年6月、米ボーイングの宇宙船「スターライナー」のテスト飛行でISSに到着した。
8日間の滞在予定だったが、宇宙船に技術的な問題が発生し、約9カ月にわたり地球に帰還できずにいた。
この2人と、別の宇宙飛行士2人を乗せた米スペースXの宇宙船「クルードラゴン」は18日午後、フロリダ州タラハシーの沖合に着水。全員、着水から1時間足らずで宇宙船から姿を見せた。
クルードラゴンは昨年9月、NASAのニック・ヘイグ宇宙飛行士とロシアのアレクサンドル・ゴルブノフ宇宙飛行士を乗せてISSに到着。長期ミッションを終えて地球に戻った。
ヘイグ、ゴルブノフ両飛行士の「クルー9」ミッションでは当初、計4人の飛行士が搭乗予定だった。しかしNASAは、ISSへの長期滞在を余儀なくされていたウィリアムズ氏とウィルモア氏の帰還の席を確保するために、ヘイグ氏とゴルブノフ氏だけを送り出した。
クルードラゴンが着水すると、管制センターは「ニック、アレック、ブッチ、サニ。スペースXを代表して言う。おかえりなさい」と4人に呼びかけた。
ヘイグ氏は「なんて素晴らしい飛行だ」と答えた。
「船内は満面の笑顔でいっぱいだ」
その後、回収船が着水現場へ向かい、最初の安全チェックを終え、パラシュートを回収した。
そして、クルードラゴンを船に引き揚げた。
ハッチが開けられ、飛行士たちは数カ月ぶりに地上の空気を吸い込んだ。
宇宙船から最初に姿を見せたヘイグ氏は、カメラに向かって笑顔で親指を立て、手を振った。
続いて、ゴルブノフ氏、ウィリアムズ氏、ウィルモア氏が宇宙船の外に引き出された。
約9カ月ぶりに帰還したウィリアムズ氏、ウィルモア氏は、カメラに何度も笑顔で手を振ってみせた。
飛行士の帰還を受け、NASAは記者会見を開いた。
NASA宇宙運用ミッション担当副次官のジョエル・モンタルバーノ氏は、ウィリアムズ氏とウィルモア氏はISS滞在中、150件の実験と計900時間もの研究を行ったと語った。
また、NASAの宇宙飛行士による仕事は「国家に利益をもたらす」もので、10年以内に火星に人間を送るというNASAの目標を達成する可能性を高めるものだとした。
NASA商業乗員輸送計画の責任者スティーヴ・スティッチ氏は、クルーは「よくやってくれた」と語った。
帰還した宇宙飛行士たちは、テキサス州ヒューストンに戻る前に、回収船で「しばらく」過ごすことになると、スティッチ氏は述べた。
さらに、チームの「多才さ」を称賛し、スペースXがNASAのニーズに素早く適応してくれたと感謝した。
宇宙飛行士たちは医学的な検査をクリアすれば、家族と再会できるようになる。また、宇宙での滞在について報告したのち、休暇を取ることになると、スティッチ氏は付け加えた。








