【パリ五輪】パリの街全体で光と色の祭典……フランスらしさ演出の開会式

オリンピックの開会式というのは、開催国が独自色を発揮した華やかな式典を披露し、世界をあっと言わせる機会だ。

パリ2024オリンピックの開会式は、まさにそれを実現した。組織委員会は伝統的な式典をやめて、競技場ではなくパリの街全体を開会式の会場にした。

雨の降る中、何千、何万人もの選手や演者がセーヌ川の水上を進み、エッフェル塔が夜空を背景に劇的な極彩色でライトアップされた。実に大胆で、画期的なショーだった。

特に目を引いた場面の写真を、いくつか紹介する。

ギリシャから3カ月かけてパリにたどりついたオリンピックの聖火は、サッカー界のスター選手だったジネディーヌ・ジダン氏に渡され、続いてテニス界のスター、ラファエル・ナダル選手とセリーナ・ウィリアムズ選手に託された。

式典の圧倒的なクライマックスでは、フランスの偉大な柔道家、テディ・リネール氏と短距離走のスター、マリー=ジョゼ・ペレク氏が聖火を使い、巨大な熱気球に熱気を送り込む聖火台に火をつけた。

金色に輝く巨大な気球はパリの夜空に舞い上がり、地球最大のショーの開始を表した。

開会式の冒頭では、セーヌ川にかかるオステルリッツ橋の上にはフランス国旗のトリコロール、赤白青の三色の煙が上った。

雨をものともせず、大勢が屋外で式典を見守った。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と並んで、式典を見守った。

イギリスのキア・スターマー首相も観覧席にいた。雨対策はしっかり事前に準備していた様子だった。

さまざまな著名人も式典に参加した。アメリカの歌手アリアナ・グランデさんは、映画「ウィキッド」で共演したイギリス俳優シンシア・エリヴォさんと登場した。

市内には厳重な警戒態勢が敷かれ、何万人もの警官が配備された。

式典の間中、謎めいた覆面の聖火ランナーが市内を走り、河岸の建物をよじ登って屋根の上を飛び回っていた。この謎のランナーが、ジダン氏に聖火を渡した。

各国代表チームはそれぞれに国旗を掲げ、セーヌ川の水上を船で移動した。

イギリス代表の旗手は、飛び込みのスター選手トム・デイリー氏と、競艇のスター、ヘレン・グローヴァー選手が務めた。

開会式では、レディー・ガガさんのパフォーマンス、バレエ、アクロバットなどさまざまな出し物が続き、フィナーレではセリーヌ・ディオンさんがエッフェル塔から「愛の賛歌」を熱唱した。