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マクロン仏大統領、防衛費増額の前倒し提案 欧州の自由は戦後最大の「脅威」直面と
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は13日、防衛費の大幅な増額計画を明らかにした。また、欧州の自由が「第2次世界大戦以降で最も大きな脅威」に直面していると警告した。
パリで行われた軍関係者への演説でマクロン大統領は、フランスは複雑な地政学的状況の中で「転換点に立っている」と述べた。
マクロン大統領は、フランスの防衛予算を来年35億ユーロ(約6000億円)増やし、2027年にはさらに30億ユーロ増やすよう求めた。また、ロシアからの脅威に言及し、「帝国主義的な政策」や「併合を進める勢力」を非難した。
マクロン大統領の提案は、フランスの軍事予算を当初の予定から3年早い2027年までに倍増させるというもの。
2017年時点でのフランス防衛予算は320億ユーロだったが、新しい計画では、2年後には640億ユーロとなる見通し。ただし、この提案はフランス政府の承認を必要としている。
マクロン大統領は、14日の革命記念日の前日に行われた演説において、「この世界で自由でいるためには、恐れられる必要がある。恐れられるためには、強くなくてはならない」と述べた。
また、世界が核兵器の復活と「大規模な紛争の多発」を目の当たりにしていると指摘。アメリカによるイラン空爆、インドとパキスタンの戦闘、そして「アメリカによるウクライナ支援の上がったり下がったり」にも言及した。
ロシアがフランスを「主要な敵」と見なしていると軍幹部
ロシアが2022年2月にウクライナへの全面的な侵攻を開始して以来、前線では激しい戦闘が続いている。
北大西洋条約機構(NATO)の加盟国は先月、防衛費を国内総生産(GDP)比で5%に引き上げることで合意した。これは、従来目標の2%からの大幅な増額となる。
イギリスも独自の防衛見直しを発表しており、ジョン・ヒーリー国防相は「ロシア政府へのメッセージになる」と述べた。
フランス陸軍のティエリー・ビュルカール参謀総長は11日、ロシアがフランスを「欧州における主要な敵」と見なしていると語った。
ビュルカール将軍は、ロシアが欧州にとって「持続的な」脅威だと指摘し、「明日の世界における欧州諸国の序列」はウクライナで決まろうとしていると述べた。
フランスのフランソワ・バイル首相は、17日にも来年度予算案の概要を発表する見通し。