【2023年ラグビーW杯】 日本、サモアに勝利 決勝トーナメント進出に前進

ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会は28日夜(日本時間29日早朝)、トゥールーズで1次リーグD組の試合があり、日本(世界ランキング13位)が28-22でサモア(同12位)を破ってノックアウトステージ(決勝トーナメント)進出に前進した。

日本は1次リーグ2勝1敗となり、D組暫定2位に浮上した。各組の上位2チームがノックアウトステージに進む。

28年ぶりの1次リーグ突破を狙うサモアが敗れたことで、D組ではイングランドのノックアウトステージ進出が確定した。

2大会連続のベスト8入りを目指す日本は、10月8日にアルゼンチン(同9位)と1次リーグ最終戦を戦う。

前半で2トライ

先制したのは日本だった。前半13分、左サイドでレメキ ロマノ ラヴァが相手ディフェンス2人を跳ね返しながらゴールライン手前5メートルまで突進。ボールを受けたピーター・ラブスカフニが長い腕を伸ばしてトライを決めた。キックが好調の松田力也が、この日最初のコンバージョンキックを成功させた。

その後、サモアと日本はペナルティーゴールを1本ずつ取り合う。

前半32分、日本は再びレメキが敵陣深くまで突進。サモアが止めにかかったところを左に展開し、外側いっぱいでボールを受けたリーチ マイケルがインゴール角にトライを決めた。難しい位置からのコンバージョンキックとなったが、松田はしっかりと成功させた。

サモアは前半終了間際の38分に反撃に出る。ラインアウトからモールをつくるとそのまま押し込み、セイララ・ラムがトライを奪った。コンバージョンキックはクリスチャン・リアリーファノが外した。

前半は日本が17-8とリードして終えた。

サモアが終盤に猛追

後半も先に得点したのは日本だった。9分、ラインアウトから素早くモールを組むと、相手陣営へと力強く押し込んだ。最後は姫野和樹が持ち込んでトライ。前半終盤のサモアのトライにそっくりだった。松田はコンバージョンキックを左に失敗。今大会初めてキックを外した。

後半16分、サモアに反則があり、松田はペナルティーゴールの機会を得た。今度はきっちり決め、日本は25-8とリードを広げた。

しかしサモアは追いすがる。後半25分、セオ・マクファーランドが突進。タックルで止められると、サモアは素早く左に展開して数的優位に立った。最後はダンカン・パイアアウアがインゴール角にトライ。難易度の高い重要なコンバージョンキックを、アライ・ダンジェロ・レウイラが成功させた。

日本は10点差に迫られたが、後半35分、相手の反則でペナルティーゴールを得る。再び松田が成功。試合時間残り5分でスコアを28-15とした。

だがサモアは諦めない。後半38分、リアリーファノがトライを決め、自らコンバージョンキックも成功させた。これで6点差。サモアがもう1度トライとキックを決めれば逆転という展開となった。

サモアは終了間際、日本の反則でラインアウトの好機を得た。しかし日本がボールを奪取。外に蹴り出し、ノーサイドとなった。

<関連記事>

ボーナスポイントは逃す

日本はこの勝利で、勝ち点4を挙げてを勝ち点を9に伸ばし、2大会連続の決勝トーナメント進出に前進した。

ただ、日本はこの試合、3トライにとどまったため、4トライ以上で与えられるボーナスポイント1を獲得できなかった。

元アイルランド代表フルバックのヒューゴ・マクニールさんは、日本が後半35分に相手の反則でトライを狙わず、ペナルティーゴールを選択したことについて、「少し驚いた。日本がボーナスポイントを得られず、それが大会全体の成績に大きな影響を与えることにならないといいが」とBBCスポーツに話した。

主将の姫野は試合後のインタビューで、「チームを本当に誇りに思う。努力があってこその勝利だ。ファンの声援は僕たちの背中を押してくれているし、ファンの存在があったからこそきつい時間帯を頑張れた」と話した。

また、試合後の会見ではアルゼンチン戦について、「チーム全員で同じ絵を見て、一貫性を持ってこの1週間、準備をしていきたい」と語った。

ジェイミー・ジョセフ監督は試合後のインタビューで、この日の試合を、「ビックマッチで、本当にタフな試合だった。守備については試合の中で話し合うことで良い対応が出来た」と評価。そして、「次のアルゼンチン戦に向けてもワクワクしている。もちろんタフなものになる」と話した。