トランプ氏、NY州司法長官による刑事捜査を「魔女狩り」と批判

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ドナルド・トランプ前米大統領は19日、一族が経営する「トランプ・オーガナイゼーション」を「刑事事件で」捜査していると、米ニューヨーク州の司法長官事務所が発表したことについて、強く反発した。
レティシア・ジェイムズ州司法長官(民主党)の報道官は18日、トランプ氏の不動産企業に対する捜査に関して、「もはや純粋な民事案件ではない」と述べた。ジェイムズ長官はトランプ氏が大統領に就任する前から、同氏の金銭取引を調べていた。
これに対しトランプ氏(共和党)は、不正行為を否定した上で、ジェイムズ長官が「犯罪を必死に探し回っている」と述べた。
また、捜査に協力しているマンハッタン地区検事のサイラス・ヴァンス・ジュニア氏も民主党員であることを挙げ、2人が自分への政治的な報復に「躍起になっている」と話した。
民事事件は通常、個人や企業などの損害に関連する。一方、刑事事件は、州など社会一般が損害を受けた場合に適用される。
「政治的な魔女狩りが続いている」
トランプ氏は事務所が発表した声明で、州司法長官による捜査は「アメリカ史上最大の政治的な魔女狩りの延長にある」としている。
「今まで誰も見たことがないような告発事件でも、彼らはワシントンで私を止められなかった。だから今度はニューヨークでその汚い仕事をやろうとしている。もう何年もこんなことにつき合わされている」
息子のドナルド・トランプ・ジュニア氏も捜査について「政治権力の目に余る乱用」だと非難。ジェイムズ長官が就任前に、トランプ氏についてあらゆる法的措置を取ると宣言した古い動画をツイッターに掲載し、同長官を批判した。
この動画にはトランプ政権で顧問を務めていたスティーヴン・ミラー氏なども怒りを表明した。ミラー氏は、アメリカの司法制度が「正義の道具ではなく報復のための武器になってしまった」と述べた。
ジェイムズ長官の捜査とは
州司法長官事務所のフェイビアン・レヴィ報道官は18日、「私たちはマンハッタン地区検事とともに、トランプ・オーガナイゼーションに対する刑事捜査を積極的に実施している」と述べた。
州司法長官と地区検事の事務所は独立しており、米公共ラジオ局(NPR)によると歴史的にライバル関係にある。両者が協力していることが、この捜査の重要性を示しているという。
NPRはまた、両事務所が何百万ページにもおよぶ財務資料の中から、証拠を探し出そうとしていると報じた。
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ジェイムズ長官は2019年3月、トランプ氏が自らの資産を、銀行に融資を求める際には過大評価し、納税をめぐっては過小申告したとの疑いについて、民事事件として捜査を開始した。
長官事務所は、マンハッタン、ニューヨーク郊外、シカゴ、ロサンゼルスの4カ所にあるトランプ・オーガナイゼーションの不動産に関して、関連書類を求めている。
一方、ヴァンス地区検事は昨年8月に提出した裁判書類で、トランプ・オーガナイゼーションによる「持続的な犯罪行為」の疑いについて調べているとした。またその際、同社が銀行詐欺や保険詐欺をした疑いがあると報じた新聞記事を引用していた。
地区検事はさらに、トランプ氏が性的関係をもったとされる女性2人に2016年に口止め料を支払い、それを隠すために財務記録を粉飾したとの疑いについても調べている。
地区検事事務所は今年2月、長い法廷闘争の末、トランプ氏の納税申告所を入手したと発表した。
トランプ氏は大統領在任中、現代の歴代大統領の慣例を破り、納税申告書の公開を一貫して拒んだ。










