トランプ氏とFRB議長が言い争い、本部改修費めぐり 「予算超過だ」「承知していない」
アメリカのドナルド・トランプ大統領は24日、中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)本部の改修現場を視察した。現職大統領のFRB訪問は約20年ぶり。
トランプ氏はこの数カ月間、ソーシャルメディアへの投稿や、記者団への発言の中で、FRBのジェローム・パウエル議長に対する批判を繰り返している。
景気浮揚のために金利を引き下げるよう要求しているトランプ氏は、パウエル氏を「対応が遅すぎる男」や、「まぬけ」などと呼んでいる。
24日の視察では、トランプ氏とパウエル氏がメディアの目の前で、FRB本部の改修費用をめぐり対立する場面があった。
トランプ氏は報道陣に対し、FRBの総額27億ドル(約3900億円)の改修事業がどうなっているかを確認していると語った。
そして、改修費用が「想定より少し、いやかなり上がった。27億ドルが今や31億ドルだ」と続けた。
この発言を隣で聞いていたパウエル氏は、首を何度も横に振り、「私は承知していない」と即座に反論した。
「FRBの誰からも、そんな話は聞いていない」と、パウエル氏は困惑した様子で述べた。
するとトランプ氏は、「さっき分かった」 ことだとして、ジャケットのポケットから取り出した資料をパウエル氏に手渡した。
内容を確認したパウエル氏は、FRB本部の改修費に5年前に建設した別の建物の費用が含まれていると指摘した。
「これは建設中の建物だ」と主張するトランプ氏に対し、パウエル氏は「5年前に建てられたもので(中略)新築ではない」と訂正した。
不動産業者なら、予算を超過したプロジェクト・マネージャーにどう対応するか記者から問われると、トランプ氏は、「一般的には解雇だ」と答えた。
トランプ氏のパウエル議長批判は、大統領1期目にまでさかのぼる。トランプ氏は当時、議長の解任も検討したと報じられた。昨年の大統領選で再選を果たして以来、借入コストを引き下げるようパウエル氏に要求している。
パウエル議長は、トランプ氏が導入した「相互関税」が物価を押し上げ、経済を減速させる可能性が高いと警告。これを受け、トランプ氏は議長への批判を強めた。









